家族が多いと洗濯物ってどうしても増えますよね。
子どもが小さいうちはすぐ汚すし、大きくなってスポーツなんて始めたら泥だらけのユニフォームなんてのもありますね。
タオルなんかもそれぞれ使うとそれだけで洗濯1回分なんてことも。
せっかく毎日お洗濯してるのだから、洗った後はすっきりしたいですね。
だけどきちんとお洗濯しているはずなのに、「なんか変な臭いがする」
なんてことありませんか?
洗濯してるのにタオルだけ臭い!
我が家の洗濯回数はだいたい毎日1回から2回。
寝具を洗ったり、大物を洗ったりする時なんかは4~5回位になったりしますが。
普段は1.2回の洗濯の中でシャツや下着、タオルなんかを一緒に洗います。
どこのご家庭でもきっとそうでしょうね?(芸能人がテレビでタオルやその他の洗濯物ごとに分けて洗うっていうのを見たことありますが、あまりそこまでしないよなーと思うのは私だけでしょうか?(笑))
普段通りに洗濯し、「ピー、ピー、ピー」と終了の合図がなったのでそれを干します。
シャツや下着などをなんの違和感もなく干し、タオルも干そうとした時に
「ん?なんか臭うぞ?」
あれ?と思い、先に干したシャツ等の臭いを嗅いでみても特に嫌な臭いはしない。
それでまたタオルの臭いを確かめてみると、ううーん、やっぱり変な臭いがする・・・
なんでタオルだけ?
それとか、干した段階では違和感を感じなかったのに、お風呂の後や朝の洗顔後に洗濯後の乾いたタオルを使った時に
「あれ?なんか臭い」
なんてことも・・・
自分の洗濯の仕方が悪いのか?と思い、ぬるま湯で洗ってみたり、洗剤や柔軟剤を変えてみたり、普段は室内で除湿器と扇風機を使って干しているが、外に干して日光を当ててみたりと試行錯誤を繰り返してみたけど、それでも納得できる結果にならず。
せっかく洗ったのだから良い気持ちで使いたいですよね!
洗濯してもタオルが臭い原因は?
タオルに限らず、臭いの原因は「菌」であることがほとんどです。
主な原因菌は「モラクセラ菌」という細菌です。
モラクセラ菌自体、私たちの身体の中にもいる様などこにでもいる菌なのですが、その菌が繁殖してしまうため嫌な臭いを出すのです。
菌は湿った所で活動を活発化し、その間に洗濯ものに残った汚れ(タンパク質や皮脂)をエサにどんどん繁殖していきます。
繁殖時、エサとなるタンパク質や皮脂を分解する時に、嫌な「臭い」が発生するんですね。
菌だけではなく「カビ」も同じように湿ったところが大好きなので、洗濯物を湿った状態にしているのは菌やカビを増やす事になるんですね。
増やさないようにするには、洗濯前や洗濯後、乾燥させることが大切です。
ですが一度ついてしまった菌などはただ乾燥させるだけでは死滅しません。
これは洗濯をしてすぐ乾燥させても同じです。
洗濯後見た目にはきれいになっているように見えても、繊維の奥に臭いの原因菌などが潜んでいるのです。
この菌等を撃退しないと気になる臭いは無くならないんです。
煮洗いで簡単にタオルの臭いは落ちる!
菌の撃退には殺菌が必要で漂白剤(塩素系・酸素系)を使用する方法もありますが、今回は自宅で簡単に出来る「煮洗い」の方法をご紹介します。
高温のお湯でぐつぐつ煮て、原因菌を撃退するのです。
お隣の国などでは煮洗い専用の鍋があるくらい、とてもポピュラーなやり方です。
手順
1 大きめの鍋にお湯を沸騰させます。
2 臭いのするタオルを入れます。
注意
必ずタオルが完全に浸る量のお湯を沸かしてください。
少ないと火事の原因にもなりかねません!
3 トングなどで時々ひっくり返したりしながら20分程度煮て下さい。
4 その後、お湯が冷めたら洗濯機で普段通り洗ってください。
以上です。
とっても簡単ですね!
これだけでかなり改善されるはずなのですが、それでもまだ臭いが残っている場合には「煮洗い」の段階で洗剤や漂白剤を入れると効果倍増です。
ただ、生地が傷むリスクがあります。
ですのでまずは何も入っていないお湯だけで試してもらい、それでもダメだったら
1酵素系漂白剤を入れる。
それでもダメだったら
2酵素系漂白剤と粉末洗剤(アルカリ性のもの)を入れる
それでもダメだったら
3塩素系漂白剤と粉末洗剤(アルカリ性のもの)を入れる
の順番で試してみて下さい。
ただし、順番の数字が大きくなるにつれ生地に負担がかかるので、特に3番は廃棄しても構わない覚悟をもって試してみてください。
注意
塩素系の漂白剤と酸性のもの混ぜると、猛毒の塩素ガスが発生しとても危険です。
酸素系漂白剤には酸性のタイプもあるので、酸性の酸素系漂白剤と塩素系漂白剤は一緒に使わないでください!
まとめ
洗濯物をお湯で煮るなんてあまり考えた事なかったかもしれませんが、この方法は本当におすすめです。
タオルだけではなく、黄ばんだYシャツなんかにも使えます。(黄ばみを取る場合には洗剤などが必要です)
臭いが取れなくて「もう寿命なんだわ」と捨ててしまっていた事もあるかと思いますが、もったいないです!
ぜひこの方法をお試しください。
「煮るのが面倒だわ」という方には、少量であれば蒸しタオルを作る要領で
濡れたタオルをビニール袋に入れ、電子レンジでチンをしても良いかと思います。
ただし、煮洗いをする場合でも電子レンジを使う場合でも、どちらも火事には気を付けて下さいね。