冬至の日には昔からゆず湯を立てる習慣があり、それは今日でも続いています。
しかし北国にはユズの木が生育しないのでそのような風習はほとんどなく、ゆず湯に入ったことがない人もいるのではないでしょうか?
冬至のゆず湯のやり方は?
そもそも冬至とは一年で昼が最も短く、夜が最も長くなる日です。
詳しくはこちらの記事にも書きましたが
冬至はカボチャとゆず湯?んのつく食べ物の由来とかぼちゃを食べる意味
冬至には、太陽が生まれ変わり陰から陽に変わる「一陽来復」と呼び運気が上昇していくと考えられ、それと一緒に自分たちの生命力が増す事を祈っていた日です。
祈りと共に冬至食を食べ、ゆず湯に入りましたが、それは本格的な冬が訪れ厳しい寒さの中、風邪などひかぬようにとの健康法でもありますので、厳しい冬を乗り切ろうとする昔の人の知恵は現代にも通用するものがあると思います。
そして柚子の強い香りは邪気を払って心身を清めると言われています。
柚子の香りは心を静め、お風呂に入れると冷え症や神経痛、腰痛などを和らげる血行促進作用があるんですね。
私が住んでいる北国では残念ながらゆず湯の習慣はありませんでした。
みかんやはっさくといった柑橘類は良く目にしましたが、柚子は身近に無かったのです。
ですが流通システムの発達のおかげて、最近ではこちらのスーパーでも冬至の時期になるとゆず湯用の柚子が売られております。
今までゆず湯の習慣が無かった地域でも柚子が手に入る今、せっかくなのでゆず湯に入ってみませんか?
ゆず湯の入り方って何個入れる?
ゆず湯の作り方と言えば、お風呂に果実をまるごと浮かべるイメージが強いですね。
柚子の果皮からビタミンCが溶けだし、皮膚の乾燥を防ぐ効能が知られており、香りにもアロマオイルのようにリラックス効果があるといわれています。
また、冷え症や神経痛を和らげる血行促進の効果もあると言われています。
やり方と言えば柚子を浮かべるだけで良いのですが、1~2個だと香りが少ないと思いますのでおすすめは5~6個です。
そんなに用意出来ないという時は、柚子の皮に少し切れ目を入れ香りが出るようにすると効果的です。
ただ、ゆず湯に入ってトラブルが起きた方もいらっしゃるようです。
症状と言えば、ピリピリ・チクチクする、じんましんが出来た等です。
柑橘類ですので、肌に湿疹や傷のある方は避けた方が良いと思います。
そして調子の悪い時など免疫力が落ちている時などは、皮膚も弱っていることが多いので注意が必要です。
そして市販の柑橘系は、虫や病気つかないように農薬を多量に使用している可能性が高いので、柚子をよく洗って農薬を落として下さい。
農薬が原因でアレルギー症状が起きる場合もあります。
ゆず湯のゆずは切るもの?
ゆず湯の作り方で一般的なのはまるごと浮かべるだけですね。
ただ、もっと香りを楽しみたい方や、皮膚が強くゆず湯に対してアレルギー反応が無い方は皮に切れ目を入れたり、半分に切って浮かべたり、輪切りにするかたもいる様です。
ですが小さなお子様がいらっしゃる場合で柚子風呂に入っている時、お子さんがもっといい匂いを出そうとして潰したり割ったりしてしまったら、肌がチクチクして痒くなったというケースもあります。
それは柚子などの柑橘系にはテルペンという物質が含まれていて、主に樹皮や皮から抽出されるもので、そのテルペンという物質が目や皮膚、粘膜、呼吸器官を刺激するので、チクチク・ピリピリといった症状が出るのですね。
ですのでゆず湯の際には、丸ごと浮かべるにしても、切ったりする場合にも、肌への影響に気を付けながら入浴するようにしてくださいね。
まとめ
柚子を浮かべたお風呂に入れば風邪を引かないという古くからの言い伝えは、冬至を境にして寒さが厳しくなるため、冬を無事に乗り越え暖かい春が迎えられるようにとの願いから生まれたものです。
師走の忙しいこの時期、新年を気持ちよく迎える準備に力を注具為にも、体調を崩さない様にゆず湯で邪気を払い元気で乗り切りましょう。