失敗ゼロなんて人はいません。
でも、失敗を言い出せないとか、怒られるのが怖いとか、怖くなって積極的になれないなんて話しを聞く事があります。
それはそれで、失敗した事よりも重大な問題です。
大小はありますが、失敗なんて日常的に起こっています。
交通事故だってニュースになるような重大な物から、ローカル新聞にも載らない小さなものまで、ほぼ毎日起こっているのです。
重大な物だと、人生に関わる事になりますが、小さな物だと家族ですら数年経てば事故の記憶すら消えてしまうのです。
仕事の失敗もそれに似ている感じがします。
お金がらみだったり明らかに重大な過失だったりすると、いくらあなたが弁明したところで、回りが納得してくれない
という事態になりかねません。そうなると退職をせざるを得ない状況やその後の再就職が難しくなる状況なんてのも、珍しい話ではありません。
ですが、今回は仕事の失敗ですから、邪な意図はなく純粋に過失だったとしたら、何とも痛ましい話です。
人の多くは一生懸命に働く訳ですから、その結果が人生に関わる失敗だったとしたら、もう一生懸命に働けなくなりそう
です…
さて、そうならないように真剣に考えましょう。
仕事の失敗が言い出せないのは?
仕事の失敗が言い出せないって良く聞くのですが、そんなあなたにお願いがあります。
管理職になる前に、平社員の内にたくさんの失敗をして下さい。
つまり、責任を追及されないポジションの内に失敗の体験をたくさんして欲しいのです。
何故かというと、平社員の内の失敗は幾らでも取り返しがつく段階で発覚するようにシステムが出来てます。
やれ係長のハンコだ、課長のハンコだ、部長のハンコだとなってるのはそのためです。
簡単に言うと、平社員であれば責任なんて無いのです。
それなのに自分で失敗を発見したなら御の字です。
中間管理職にしたって、上役のハンコがあれば責任は回避できるでしょう。
結局のところ、会社の仕事の失敗の責任をとれる人なんて社長以外にいないのです。
加えて、あなたが失敗だと思っている事は上司から見れば失敗と言えない場合だって多くあるのです。
営業職でよくある事で、契約を取れずにプレゼン失敗だと嘆く若い子がいたりしますが、それは失敗ではありません。
その契約が取れなかったって結果なだけです。
取引先を怒らせたと嘆く子もいますが、永遠に怒っている人なんて世の中にはいません。
上司が謝りに行く事になるでしょうが、上司はチャンスだと心のどこかでは思っている筈です。
これを機会に距離を詰めようと、必ず考えている事でしょう。
発注の数を間違えたと嘆く子もいます。
大いにせよ少ないにせよ納期に既定の数が揃うなら何の問題もありません。
余ってしまったのであれば、部署全員で売り先を見つければ済むだけの話しです。
色んな人が集まって生活の為に労働する場所が職場ですから、利益が出る仕事をみんなはしたいのです。
誰かの失敗があったとしても助け合えば多くの事が解決できるのに、失敗を言い出せないなんて理由で、後処理作業をどんどん増やしていく行動(黙っている事)をされた方が大変なのです。
失敗だ、失敗したかもしれない。
って思った時には速やかに誰かに言うべきです。
報告です。なんて堅苦しい事もいならいです。
「すいません、失敗したかもしれないので、これ見て下さい」
くらいの勢いで充分です。
少しでも早く分かった方が正常化にかかる時間は短くてすむのです。
仕事の失敗で怒られるのが怖いと思っている人
若い内は怒られるのも給料の内なんてよく言ったものです。
犯罪を犯す=警察に逮捕される
浮気をする=彼女や奥さんを失う可能性がある
働く=給料をもらえる
仕事の失敗をする=怒られる
と至ってシンプルで必然的な流れです。
誰だって失敗すれば、誰かに怒られるのです。
それはどこの世界でも同じです。
ただ、怒り方を知らない人もいますからその対処としては、全身全霊で謝り倒す事だと思います。
反省の色が見えないと、怒る立場の人は「わかってない…」的な感情が膨らむものです。
逆に、そこまで怒っていないのに低姿勢で改善策や謝罪を続けられれば怒る気も失せてしまいます。
それに、言葉は相手に感情や情報を伝える道具ですから、どうせ謝罪するなら相手が気持ち良くなるくらい見事に
謝ってやるってのも醍醐味だと思います。
これはもちろん、楽しい話でも怖い話でもなんでもそうですが、多少盛って話すぐらいが丁度よいってあると思います。
つまり、怒られる事からは逃げられないので、それを最小限で抑え込むことを考えましょう。
例え怒られたって、命を取られる事なんてないのですから、謝り方の見事さもあなたの魅力の一つにすれば良い。
くらいの心構えが大物っぽくて良いです。
仕事の失敗で何も手につかない時は?
私もたまにありますが仕事が手に付かない時は働かない事です。
そんな状態だと更に失敗する危険度も高くなりますし、中途半端な仕事で給料をもらうのも失礼な感じがします。
ですから、中途半端になるなら仕事はせずにただ時間が流れるのを職場で待てば良いのです。
やがて、その時間が無駄だと感じるでしょうし、仕事をしない社員に給料をくれる会社もそうそうないと思うので、働く必要性に心から気付くまで働かない事を勧めます。
今までサボって仕事が溜まっている、同僚にも迷惑をかけた=挽回の為に仕事に集中するって図式に自分からはめていくべきだと信じています。
中途半端でも仕事に手を付けるとサボっている感覚はなくなります。
人の脳は自分に甘く出来ているのです。
ですから、中途半端よりも全く仕事をせずに、こんなにサボってヤバイって思うまで試してみましょう。
やがて必ず、「よし、失敗を跳ね返す成功を作ってやろう」と思うでしょう。
まとめ
今回は仕事の失敗について考えました。
① 失敗したかも と感じた段階ですぐに口に出しましょう。
② 取り返しのつかない失敗が出来るのは社長だけです、それ以外にそんな権限はありません。
③ 失敗は挽回しましょう。でも失敗が怖くなった人は働きたくなるまでサボりましょう。
私の思考ではこんな感じですが、一生懸命やった失敗であれば誰もそれを否定はしません。
失敗では無くて、仕事の結果ってだけです。
失敗を経験しない人は、再チャレンジの喜びもリベンジの躍動も知らない訳です。
その方が一人の人間の人生として、つまらない物だと私は思います。
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