十人十色とはよく言ったもので、世の中には様々な考え方の人がいますよね。
みんな自分と合う人なら良いのですが、そうはいかないものです。
上司だったり社長だったりするなら、諦めもつきますが同僚とであれば、余計にイライラする事でしょう。
そこで今回は、嫌いな同僚との対処方法について考えてみましょう。
同僚が嫌いで退職しか考えられない人へ
嫌で嫌で辞めたいと思うなら、それが逃げだと自覚できる人であれば、それも良いのかもしれません。
逃げるって、おそらく一番楽な対処方法ですから、そんなに嫌であればとめませんが、お勧めではありません。
理由は、対処方法であって解決方法ではないということです。
対処で充分な時もたくさんありますが、同僚との関係性で対処は避けたいところです。
同じ仕事、同じ部署、同じ時間を長く共有するのであれば、対処ではなく解決しておかないと、先々に影響がでるからです。
人の感情って都合よく出来ているので、
「嫌いな同僚の顔さえ見なければこの先は上手くやっていける」
と思うでしょうが人の付き合いってそんなに簡単ではありません。
「こんな嫌な奴初めて見た」
「こんな奴そうはいない」
と思っているかもしれませんが、それほど嫌な奴だという根拠も、今を乗り越えれば上手くやっていけるという根拠も希望的観測の域を出ません。
あなたの物差しでそう思っただけで、それが事実だという保証は何もないのです。
つまり、今逃げるだけだと自覚しているなら、その責任は自分で負う事も理解できるでしょうが、逃げるのだと自覚出来ないのであれば、その責任は誰かに転嫁する事でしょう。
嫌な同僚のせい、それを咎められない上司のせい、はたまたそういう性格に育てた親のせい、それは全部違っていて、全て自分が選んだ結果なのです。
辞める事を考える前に、どうして嫌いなのか考えましょう。
嫌いになった原因はなにか?
何をされて何を言われたのか?
そして、あなたが何をしてなくて何を言っていないのか?
を徹底的に考えてみましょう。
同僚から仕事を押し付けられた時する事
「自分の仕事でいっぱいいっぱいなのに同僚に仕事を押し付けられた」
「同僚がデートだからと仕事を押し付けて帰った」
とかよく聞きますが、きつい言い方かもしれませんが断れば良いと思います。
そんな事言えない…、
いつもの事だから…、
と思っているのなら、同僚が嫌な奴になったのはあなたのせいもあるかもしれません。
仕事をする段階で皆大人ですから、それぞれ色んなものを背負って生きていて当然です。
様々な事情や状況の中で生きているのです。
ですから、個人の事情だけを押し付けてくるのは大人とはいえません。
それでもそういう行動をする人には大人として忠告をする義務があるのです。
忠告が出来ないのであれば、最低でも意思表示はしなくてはなりません。
「お前の都合で、こっちは働いている訳じゃない」とはっきりと言うべきなのです。
「そんな事言えませんよ…」って言われる事もありますが、そんな事ではなくて当たり前の事だと思いませんか?
言ってみて、相手の反応ぐらいは見てみるものだと、私は思います。
例えば上司に相談した場合
パターン1
私 「課長、Aさんに仕事を押し付けられました」
課長 「断ったのにかい?」
私 「いいえ、断れませんでした…」
課長 「へー、断らなかったのか… 押し付けられたって無理やり置いて帰ったの?」
私 「いいえ、お願いねって言って帰って行きました」
課長 「お願いされたんだ… それで断らなかったんだ…」
私 「はい、私、すごく嫌な気分になりました」
課長 「何が言いたいのか、よくわからないな…」
パターン2
私 「課長、Aさんに仕事を押し付けられました」
課長 「断ったのにかい?」
私 「もちろんです。私も私用があったのでそれは無理だと言ったんです」
課長 「それで…」
私 「そしたら、お願いねって言って帰って行きました」
課長 「その仕事はどうしたの?」
私 「私用もあったのですが、終わらせないといけない仕事
だったものですから、残業して終わらせました」
課長 「それは悪かったね… こういう事はよくある事なの?」
私 「最近は頻繁になっていて、週3でこんな感じで私も辛いです」
課長 「教えてくれてありがとう、ちょっと面談するよ、
もちろん今の話しはふせておくから…」
断るのと断らないのでは、このくらいの差が出るのです。
たった一言、されど一言。
断る事は人によっては勇気のいる事なのは分かりますが、現状が嫌な方は絶対に試してください。
口に出して、怖くなったり嫌になったらやめれば良いのですから、それにあなたが口にする事で回りも状況を認識するでしょう。
当事者が何も口に出さなければ、無かった事と同じです。
最初は大変かもしれませんが、あたなが口に出す事で救われる人が他にもいるのかもしれません。
仕事をする上でも、報告、連絡、相談は大切ですよね。
その大切な事をするだけなのであなたには何一つ非はないのです。
自信をもって行動しましょう。
同僚からの嫌がらせの対処は?
最初の一歩は口に出して言う事。
次の一歩はたくさんの人がいる時に口に出す事。
なんなら冗談めいていても構いません。
「聞いて下さいよ。○○さんは昨日も仕事を押し付けようとするんですよ」
「○○さん、昨日押し付けられた仕事終わらせましたけど、もう今回だけにして下さいね」
とか、陰湿な嫌がらせや仕事の押しつけは、全員の耳に入れておいた方が良いのです。
何となくの認識でもよいので、絶対皆のいる前で言っておいてください。
また、素直に上司に報告が一番良いでしょう。
でも、さっきの例文みたいな流れになるので、あなたも何かしらの対策を講じてからにして下さい。
それ以前に、耳にしたり目にした他の同僚からの助け舟もあるかもしれませんが、大切なのはあなたが逃げずに立ち向かったって事です。
逃げずに向き合えば解決策って必ず見つかる物です。
第一、そんなつまらない同僚のせいで優秀なあなたが会社を辞める必要なんて全くありません。
より良い会社づくりのために尽力願います。
まとめ
口に出す事は勇気さえあれば、簡単な事のはずです。
言ってみて、間違いだったら謝れば良いのです。
勇気が出ないあなたは、それも仕事だと認識して言ってみてください。
より良い職場環境作りは働いている全員の責務です。
とはいえ、性格上とかどうしても勇気がでないとかの人は退職も仕方ありません。
冒頭で逃げだと書きましたが、実際逃げだしたい気分の時があるのも人です。
ただ、人生のどこかで向き合わないといけない場面があると思います。
その時の為の練習だと思って実行してみるのもアリだと私は思います。