最近の洗濯洗剤のCMって、ほとんどすべてと言っていいくらい液体の洗剤ですよね。
すすぎ1回なんてのも主流になりつつあって。
我が家もCMの影響で何となく10年程液体洗剤を使っていますが、最近は粉末洗剤も使っています。
よく調べてみると液体洗剤と粉末洗剤に違いがあったからです。
それでは何が違うのでしょうか?
洗濯する時の洗剤は液体と粉末で何が違う?
洗濯洗剤の種類は、液体洗剤と昔ながらの粉末洗剤があります。
最近はジェルボールという新しいジャンルも出来ましたが、大きな括りで言えばジェルボールも液体洗剤に入りますね。
それでは簡単に2つの違いをあげてみましょう。
・液体洗剤
液体の洗剤のほとんどが「中性」です。
(ですが液体の洗剤の濃縮系のものには弱アルカリ性の商品もあります。)
界面活性剤が主体で、界面活性剤は汚れを浮きやすくしたり、水に溶けやすくするものです。
液体と一緒に柔軟剤が混ざっていたり、香りが強めだったりするのが特徴です。
最近は第三の洗剤と言われるジェルボールですが中身は液体洗剤ですね。
・粉末洗剤
粉末の洗剤のほとんどが「弱アルカリ性」です。
界面活性剤の濃度は液体洗剤より低めですが、製品によっては酵素(皮脂などの汚れが落ちやすい)や蛍光増白剤(白物をより白く見せる)が入ってる事が多いです。
若干水に溶けにくいため、水が冷たい冬には溶け残りが衣類に付着することもあります。
界面活性剤の濃度が高い液体洗剤の方が、汚れを落としやすいように思えるのですが、食品関係だったり人から出る汗や皮脂などの汚れは酸性です。
酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤の方が中和作用が働いて汚れが落ちやすいのです
液体洗剤と粉末洗剤どちらがお得?
では洗濯に使う洗剤は、液体洗剤と粉末洗剤のどちらを使用する方が、汚れ落ちや価格面でお得なのでしょうか?
それぞれのメリット・デメリットをあげてみます。
液体洗剤
メリット
・すすぎ1回ですむ商品が多いので節水や時短につながる
・液体の為水に溶けやすく、衣類に溶け残りが付着することが少ない
・柔軟剤や漂白剤入りの商品は手間が省ける
・洗濯だけで取れにくい汚れに直接塗ることが出来る
・素材への影響が少ない
デメリット
・中性の場合アルカリ性や酸性に比べ洗浄力は落ちる
・粉末洗剤と比べ高価なものが多い
粉末洗剤
メリット
・人間から出る汚れや食べ物系の汚れ落ちが良い
・液体洗剤に比べ安価なものが多い
・経年劣化しにくく、長期の保存が可能
デメリット
・水や湿気に弱く、固まりやすい
・液体洗剤に比べ、種類が少ない
・すすぎは2回以上必要
・アルカリ成分が強くなると肌への影響がある場合がある
・洗い上りが液体洗剤と比較すると多少ゴワゴワ感がある
・洗浄成分が高いため素材への影響が出やすい
以上、簡単に上げてみましたが総合してどちらが得か?と言えば、どちらにもメリット、デメリットがありますね。
そうなると、洗濯物の汚れ具合や衣類の素材によって使い分けるのがおすすめということになります。
洗剤の使い方 液体洗剤と粉末洗剤での違いは?
液体洗剤と粉末洗剤を使用するにあたって、使い方の違いはあるのでしょうか?
液体洗剤の場合、洗浄成分が水分に溶けている状態ですから冷たい水にも溶けやすく、洗濯機の投入口に入れて普段通りに洗濯しても問題はありません。
ただ、粉末洗剤の場合は溶け残りが多い事がデメリットです。
まず、衣類に直接振りかけてその後水を投入するやり方は、溶け残りが発生する確率が高くなります。
お使いの洗濯機に専用の投入口がある場合はそちらを使用する方が良いでしょう。
洗剤と水が一緒に投入されるなど工夫されているので溶け残りも低くなります。
ですがそれでも溶け残る場合があります。
粉末洗剤は水が冷たすぎると洗剤が溶けにくいため、35~40℃のお湯かお風呂の残り湯を使うと洗剤は溶けやすくなります。
しかし、ひどく汚れたお湯や、入浴剤が入ったお風呂の残り湯を使うと、汚れや臭いが移ってせっかく洗濯してもきれいにならないこともあるので注意が必要です。
そして残り湯を使って洗濯する場合はすすぎの水は水道水の新しいものを使ってください。
それでもまだ溶け残りがあるなら、多少面倒ですがあらかじめ粉末洗剤をお湯で溶かしてから使うと良いでしょう。
そして洗濯機に投入し、低水位まで水かお湯を入れ10分ほど回し洗剤を溶かします。
その後洗濯の量に合わせた水位にして洗濯して頂ければ大丈夫だと思います。
私はいつもこの方法を利用していますが、溶け残りはほぼありませんのでお勧めです。
まとめ
液体洗剤と粉末洗剤の違いについて、よくわからない方って意外と多いのではないでしょうか?
私は10年以上も気付かずにいました(笑)
衣類の素材や汚れ具合によって洗剤を使い分けるのは大切ですね。