「そもそもバレンタインデーって何なの?」
今では当たり前に2月14日に女性から男性へチョコレートを渡す日となっていますが、何故そうなったのでしょうか?
しかもこのバレンタイン文化は日本独特の様です。
今回はバレンタインデーの本当の意味や、日本と外国との習慣の違い、チョコを渡す様になった理由とチョコレートに秘められた意外な効果について書いてみたいと思います。
バレンタインの本当の意味って何?
私がバレンタインデーにチョコレートを贈ったのは、たしか小学校の高学年か中学1年生の頃だったと思います。
「バレンタイン」という言葉を知ったのはもう少し前だったかもしれませんが、知るきっかけになったのは多分テレビとか、姉達の影響だったと思いますがはっきりしたことはサッパリ覚えていませんw
その頃から2月14日には女の子から好きな男の子にチョコレートを渡す日として認識していました。
あ、義理チョコも渡していましたね。
ホワイトデーのお返しを期待して義理チョコを配りまくった事もありました。
「2月14日のバレンタインデーにチョコレートを贈る」→「3月14日のホワイトデーにお返しがもらえる」
という図式は既にこの頃から出来上がっていました。
当時は何の疑問もなく素直に受け入れていたこのバレンタインという行事ですが、意味なんて全く理解しないままただ周りの流れに乗っかっていたんだなと思います。
近年では「友チョコ」「自分チョコ」「世話チョコ」「逆チョコ」など、もう誰にでもチョコを上げる日となっていますが、
ですがこの「バレンタイン」とはそもそもどんな意味なのでしょうか?
諸説あるようですが一般的なのはウァレンティヌス(バレンタイン)が269年に処刑された日なんだそうです。
当時のローマ帝国の皇帝、クラウディウス2世が兵士の士気が下がるを理由に兵士達の婚姻を禁止していました。
故郷に愛する人が待っていると思うと、戦いに集中出来なくなると思っての事です。
結婚を禁止され悲しんでいた兵士達をウァレンティヌス(バレンタイン)は可哀想に思い、隠れて内緒で結婚式を行ってあげるようになりました。
しかしそれが皇帝クラウディウス2世の耳に入り、もう二度としないようにと怒ったのですがウァレンティヌス(バレンタイン)はそれをやめませんでした。
皇帝の命令を背き続けた結果、269年2月14日処刑されました。
そしてウァレンティヌス(バレンタイン)には次のようなエピソードも残されています。
・投獄されていた時にいた看守の召使い、その娘は盲目で投獄されていたウァレンティヌス(バレンタイン)の説教を聞きに頻繁に訪れる様になった。そんな中、突然娘の目が見えるようになり、娘の家族が奇跡を信じキリスト教に改宗したことで皇帝は怒りウァレンティヌス(バレンタイン)を処刑した。
処刑される前の日にウァレンティヌス(バレンタイン)が娘に手紙を宛てていますが、差出人の署名に「あなたのヴァレンタインより」と記されていた。
愛を守護する聖人とみなされるようになったウァレンティヌス(バレンタイン)。
カトリックの教会では「聖バレンチノ(ヴァレンタイン)司祭殉教者」と呼ばれています。
当時のローマでは2月14日は全ての神々の女王、そして家庭と結婚の神「女神ユーノー」の祝日でした。
そして愛の守護聖人、彼の亡くなった命日(殉教の日)の2月14日、彼の名前をとってバレンタインデーと呼ぶようになったのです。
バレンタインデー 日本と海外での違いとは?
日本では女性が男性にチョコレートやプレゼントを渡すのが一般的ですが、世界的にみるとむしろその逆が多いようです。
そして既に恋人同士になっている二人が愛を確認する日としていたりと、日本のバレンタインデーとはちょっと違います。
アメリカでは男性から女性に向けて贈られています。
バレンタインデーにレストランを意中の女性や彼女の為に予約し、チョコも渡しますが絶対欠かせないのが花束です。
ぬいぐるみやアクセサリーなどもプレゼントしますが、それでもメッセージカード付きの花束は必ずセットになっているようです。
映画でも大きな花束を女性に渡すシーンがよく見られますよね。
そして「義理」はなく、「本命」にしか渡さないようですよ。
バレンタインデーにチョコレートを贈る習慣が出来たのはイギリスだと言われています。
19世紀後半から始まったそうですが、イギリスでは男性・女性双方からプレゼントを贈り合っています。
現在ではチョコレート以外の物を渡している人も多いようです。
例えばアメリカの場合と同じように「花束」は人気です。
アクセサリー等も定番のようですね。
そしてバレンタインデー当日にはデートするカップルでレストランがとても混むようですよ。
予約無しでは入れないそうです。
イタリアでのバレンタインは、チョコレートは「おまけ」だそうです。
チョコだけ渡して終わりなんてしてしまうと喧嘩になってしまう場合さえあるようですよ。
こちらも女性から渡すだけでなく、双方からプレゼントを渡し合います。
義理チョコやホワイトデーはなく、プレゼントの定番は「赤いバラの花束」だそうです。
想像しただけでも絵になってかっこいいですね。
お隣の国、韓国では日本と同じようなバレンタインデーのようですね。
女性から男性へチョコレートを渡し、併せて他のプレゼントも渡す様です。
そしてホワイトデーの習慣もあります。
ホワイトデーは日本から始まったようですね。
ホワイトデーのお返しは、バスケットにお菓子やプレゼントをたくさん詰めた物を派手にラッピングして渡す様です。
そして韓国では「ブラックデー」なんてのもあるそうです。
ホワイトデーの一ヶ月後、4月14日にバレンタインデーやホワイトデーに何ももらえなかったパートナーのいない人同士が黒い服を着てみんなで集まって黒い物を食べるんですって!
さらにその後5月14日のローズデー・イエローデー、6月14日のキスデー、8月14日のグリーンデーと、イベントは続くそうです。
とても面白いですね。
イベントの多い韓国ですが、台湾のバレンタインは1回ではなく「3回」あるそうですよ。
2月14日、3月14日、7月7日なんだそうですが、若者達は2月14日をメインにしているようです。
台湾ではカップルが食事やデートを楽しんだりプレゼント交換する日としています。
そしてお互いに欲しいものを伝え、それをプレゼントしあうそうです。
これなら間違いないので真似したいところですね。
バレンタインにチョコの理由と意外な効果とは?
バレンタインデーにチョコレートを贈る習慣が出来たのはイギリスだと言われていますが、日本でそれが定着したのはデパート各店やお菓子メーカーによるものが大きいですね。
1960年代から進めていたようですが当時はなかなか定着しなかったようです。
それが高度経済成長期後、消費社会傾向になりそこに小学校高学年から高校生にかけての層がはまって一気に広がったようです。
最初はチョコレートだけでなく色々な贈り物をしていたようですが、チョコレート業界のマーケティングが成功し今に至っているようですね。
そのチョコレート、以前は虫歯の原因みたいな悪者扱いされていた時がありますが、今では体に良い様々な効果があるとわかっています。
でもそれは置いといて、バレンタインデーならではのチョコレートの効能!
そのあたりで書きますね。
昔からチョコレートに含まれる成分の中には「媚薬」が入っていると多くの人に信じられてきました。
そして科学的にも「恋愛化学物質」がチョコレートには含まれているという事が証明されています。
NY州立精神医学研究所によると
「チョコレートには、人間の脳に見出されるのと同じ化学物質があり、これが恋愛感情の起伏に直接関連している」
と発表しているんですよ!
昔の話しで言うと、中世のヨーロッパではチョコレートを禁断の媚薬として珍重していました。
古代アステカの王様達は女性を愛する時に恋の媚薬として必ずホットチョコレートを飲んで高揚させていたというのです。
上記の話からしても女性よりも男性への効果が高そうな感じがしますね。
ただこの恋愛物質、フェネチルアミンと言う名前なんですが、消化の際に分解されることがわかったんですね。
なのでチョコレートを食べても脳には影響しないと科学的には否定されてしまいました。
ですが!!!
2007年、イギリスのマインド・ラボの研究者のルイス氏による実験によると、チョコレートにはまるで「恋に落ちた」かのように、胸をドキドキさせる効果があることを示した結果が出たと言うんです!
やっぱりチョコレートには何かあるんですね・・・
せっかくチョコレートをバレンタインデーに渡すなら、一緒に二人でいるときに食べてもらった方が何かあるかも・・・w
まとめ
バレンタインデーの始まりに思いを馳せつつ、男女の関係のみならず大切な人全員に愛よ届け!
と思ってしまいました。
我が家で一番愛されている猫ちゃんにはチョコレートは毒なので、代わりに美味しい猫缶をバレンタインデーに贈りたいと思いますw