人事異動の発表が終わると送別会がやってきます。
今まで関係ないと思っていた方も同じ部署に異動者がいれば幹事に任命されたり、乾杯や締めの発声が回ってくる機会もあることでしょう。
そこで今回は幹事や司会の挨拶や乾杯や締めの発声について考えてみましょう。
送別会の挨拶 幹事や司会の例文
今回は幹事=司会と位置付けて考えてみましょう。
自薦にしろ他薦にしろ幹事になった事はとても光栄なことです。
せっかくの送別会ですから滞りなく、印象に残る会にしたいと誰もが思っているわけですから、それは幹事のあなたの双肩にかかっています。
つまり、送別会を成功させればあなたの株も上がるのです。
ですから、基本的な考え方をしっかり踏まえ良い送別会だったと評価してもらえるように頑張りましょう。
■おさえておきたい送別会の基本
①送別会のみならず、主賓がいる会は全て主賓主体で考えましょう、判断基準は主賓にのみあります。
②全員に主賓の功績や愛すべきキャラクターを理解させること。
③出過ぎず、悪ノリしすぎず、暗くなりすぎず、前向きな希望を持った会にする。
以上の三つをおさえて会を作っていきましょう。
「皆様、お時間となりましたのでこれより、○○課長の送別会をおこないます。
まずもって、○○課長、この度は本社への転勤、並びに部長職への昇進、おめでとうございます。
今日集まった全員が自分の事以上に喜んでおります。
これからはより高い場所から私共を御指導していただく立場となられますが、今夜だけは、鬼の課長は封印していただき喜びを分かち合う仲間として、この酒宴を設けました。
限られた時間ではございますが、皆様どうぞ、○○課長、いいえ○○部長への今までの恨み、辛み…(笑い)
今までの感謝、今までの感激、今まで教えていただいた数々の教訓、今まで一緒に戦ってきた思い出を存分にお話し下さい。
多少の時間オーバーは幹事の私、営業三課の○○が今まで教えていただいた全てのテクニックを駆使してうやむやに致します。
この私の決意を簡単ではございますが、幹事からの挨拶とさせていただきます」
「お時間となりましたのでこれより、○○課長の送別会をおこないます。
本日幹事を務めます、営業3課の○○でございます。
今の私は○○課長がいなければこの場にはいないと思っています。
入社当時の私は覚えが悪く、何度も同じ失敗をしていました。
当時はまだ課長ではありませんでしたが、○○課長だけはそんな私でも根気よく指導してくれました。
覚えが悪いなら覚えるな、身体に染み込ませろ。と言われた事は今も忘れません。ありがとうございます。
関東と関西でエリアは変わっても、○○課長に教えていただいた事は私が伝えていきます。
今夜はたくさんの思い出やこれからの躍進をみんなで確認したいと思っております。
幹事の挨拶と審査員の小言は短い方が良いと申しますので、簡単ではございますが挨拶と換えさせていただきます」
※あまり具体的な内容だと、後の挨拶の人とかぶる可能性があるので、事実と自分のエピソードだけに徹底しましょう。
送別会の挨拶 乾杯のあいさつの例文
「○○部長、栄転おめでとうございます。
正式には数週間後に部長となられる事は重々承知ですが、今夜から部長と呼ばせてください。
私をはじめ皆がたくさんの感謝の気持ちや尊敬の念があると思います。
中でも昨年から始まった新規プロジェクトのトップとしての○○部長は圧巻としか言い様がなかったと感じます。
大成功の結果しか知らない部署の人もいるかもしれませんが、数々の問題は解決の決断をしなければ終結はしないのです。
勇気を持った決断は信念を持った人にしか出来ないのだと、○○部長を間近で見ていた私は思いました。
それだけではなく、この支店の中には○○部長の信念が息づいています。
○○イズムと言っても過言ではありません。
私達はこの○○イズムを色褪せる事なく伝えていきます。
そして、この中から心強い右腕や左腕となって、また一緒にがむしゃらに仕事を共に出来るように精進して参ります。
○○部長、グラスを手にご起立願います。
そして、最高の上司に恵まれた皆様、働く場所は違えどこれからも○○イズムを忘れず、○○部長を支えると誓える人はグラスを手にご起立願います。
これからの○○部長の躍進、株式会社○○の成長を願って乾杯」
「ご指名いただきましたので、若輩ではございますが乾杯の音頭をとらせていただきます。
皆様、グラスを手にご起立お願いいたします。
私の目標は○○課長の様な存在になる事です。つまり、厳しさはあっても不条理はなく、楽しさはあっても分別をわきまえ、礼節と忠義を持って新人や後輩を導く存在です。
多くを学びましたが、まだまだ足りません。地域は変わってしまいますがこれからも御指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
これからの○○課長の更なる躍進、そして私達の成長を約束して乾杯をしたいと思います。乾杯」
送別会の挨拶 締めのあいさつの例文
「今夜は本当に私をはじめ皆さんが複雑な思いでお酒を飲んでいる感じがしました。
当然、○○課長の栄転は嬉しいですが、同じ会社とはいえ地域が変わってしまう事の寂しさは否めません。
ですが、それを目標としましょう。
また○○課長と仕事がしたいのなら、出世するしか道がなくなりました。
たくさんの良い材料を○○課長は残してくれました。
この種をしっかりと育ててみんなで出世してこちらから会いに行きましょう。
また一丸となって会社を盛り上げていきましょう。
その為の打ち合わせとしてこれから二次会に行きますが、まずは一次会として三本締めを行いたいと思います。
○○課長の健康と私達の躍進、そして株式会社○○の成長を祈念いたしまして…」
※大抵が酔っ払いなので大して気にしなくて良い(聞いていないので)でしょう。
ネガティブはタブーですから、それだけ注意して下さい。
まとめ
今回は送別会の挨拶について考えてみました。
送られる方の人間性で大きく変わってしまいますが、基本をおさえてネガティブな言葉に注意して、楽しかったと言ってもらえるような会になる事をお祈りします。
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