新入社員の皆さん、こんにちは。
社会に出ると学生時代には無かった悩み事が色々と出てくるものです。
生活のステージが違うので当たり前なのですが、悩んでいる当人にとっては重大問題ですよね。
そこで今回は新入社員なのに仕事を辞めたいとか、仕事が辛いとか、頑張れないと思う方々へ向けて
それってどうなのって事について考えてみましょう。
新入社員なのに仕事を辞めたいと思ってしまうのは?
まずは何故辞めたいと思ってしまったか分析してみましょう。
仕事が覚えられない、仕事で失敗が続いた、人付き合いがうまくいかない、こんなはずじゃなかった。
色々あるでしょうが、多くの問題は外にあるのでは無くて、自分の中にあるものです。
先人の言葉は真理を捉えていると思います。
「敵を知り己を知れば百戦あやうからず」
あまりにも有名な孫子の兵法ですが、重要な部分は「己を知り」って所だと思っています。
つまり将は己を知らなければなれないものだって意味だと思うのです。
同期入社の誰かと比べたり、先輩の誰と比較してみたりしても意味が無いのです。
仕事が覚えられない、仕事で失敗が続いた、人付き合いがうまくいかない、こんなはずじゃなかった。
これらはあなたの主観であって、あなたの評価とはイコールではありません。
自分自身の感じ方と評価が逆である事は良く起こります。
有名な話しだとイチロー選手は入団時は投手であったり、スティーブン・キングは処女作の「キャリー」をゴミ箱に捨て、奥さんにイケてるから直したらと拾ってもらったなんて話しがあります。
つまり、あなたの悩みはあなただけが思い込んでいる可能性があるのです。
仕事が覚えられない=仕事に対して慎重な姿勢は評価に値する。
仕事で失敗が続いた=果敢に挑戦した結果であり評価に値する。
人付き合いがうまくいかない=自分を持っていて流されない姿勢は将来の管理職として評価できる。
こんなはずじゃなかった=常に上を目指す姿勢は今後の会社にとって重要な役割となり得る。
と置き換える事も出ると思いませんか?
とはいえ、もしあなたが心から会社を辞めたいのであれば、それはそれで良い事かもしれません。
ただ一点、逃げない事です。
逃げで辞めるのであれば、それはプラスになる事はありません。
以前書いた転職は逃げなの?営業の仕事が辛いと感じたり嫌だなと考えている人へを参照していただきたいのですが、自分の将来は自分で決めるのです。
心のどこかに逃げる意識があるなら、辞める事よりも戦う事を選びましょう。
なぜなら、会社を辞める事なんて簡単だからです。
退職願をネットで調べて書いて、上司に渡せばそれで完了なのです。
だから、いつでも出来る事を優先するよりも、今しか出来ない事を優先してもらいたい。
それが、やがて親となったり上司となるあなたの糧となるはずです。
新入社員で仕事がつらいと感じる時どうしたら?
悩む場合は極論で考えると分かり易くなります。
新入社員で仕事が覚えづらくつらいのと、就職浪人となって同級生の友達はやれ合コンだ、やれバカンスで海外だ、なんて誘いをお金がないあなたはどう断るかって想像するとどうでしょう。
新入社員で仕事が覚えづらくつらいのと、社運をかけたプロジェクトを任されたがうまくいかず、それに加え婚約者からも仕事帰りが遅いのは浮気じゃないかと問い詰められる毎日を比べてみると、どっちがつらいでしょう。
はたまた、仕事が覚えづらくつらいのと、簡単に何でも覚えられてトントン拍子で出世、課長に昇進、更に上と思った途端若い時期の苦労がないからぼろが出まくり、しまいには一回りも下の部下が急成長、追い越され君づけて呼ばれる中年なになる事を想像すると、若い時期の苦労は将来への投資ではないかと思えませんか。
脳科学的には、つらいから落ち込んで下を向くのではなくて、下を向くから落ち込んでつらく感じるのだそうです。
つらさを感じても笑顔を浮かべ、胸を張っておけば自然と元気が出てポジティブになるそうです。
そうなのです、問題は自分の中から生まれてくるのです。
仕事がつらい、覚えられない、それは悪い事では全くないのです。
私は中年を超え、間もなく壮年と呼ばれる年代ですから、たくさんの新入社員やヘッドハンティングされてきたいわゆるやり手新入社員を見てきましたが、器用にこなす人ほど晩年は失速しているように思います。
おそらく、元々能力の高い人はさほどの苦労もなく仕事は覚えるかもしれませんが、会社は早く仕事を覚える人が欲しいわけではありません。
ですから、覚えが悪いとか、実績が出せないとか、新入社員に期待もしていない事で悩むのはやめましょう。
それに、ジャンプの前にはしゃがむものです。
今のあなたが悩んでいるなら、それは跳躍の前兆だと信じて下さい。
仕事を頑張れないと思ってしまう新入社員へ
今、仕事を頑張れないなら、それは頑張る時期じゃないんでしょうね。
そもそも、頑張る事と良い結果を出す事はイコールではありません。
結果は時間の経過であって、毎週の目標、毎月の目標、決算の目標とその時期がやってくれば必ず出るものです。
頑張っても必ず良い結果が出るなんて事は幻想です。
頑張って良い結果が出るなら、誰も学んだりしません。
向上心があるから、良い結果を出す行動をするから良い結果につながる確率が増えるだけです。
「よく商品知識がないからものが売れないんだ!」と鼻息を荒くする営業マンがいますが、私は反対派です。
売り方を知らないから売れないだけで、商品知識は時として邪魔でさえあります。
本当に商品知識があればものが売れるなら、営業マンは開発部門や製造部門あがりが配属される事でしょう。
一般論や正論の様に聞こえる言葉こそ疑いましょう。
頑張れないなら頑張らなければ良いのです。それは罪でも、怠慢でもありません。
頑張れない事を悪と捉えずに、そういう時期じゃないと考えてみましょう。
決算一週間前、売上がわずかに足りません。
営業は全てインフルエンザで欠勤、頼りの綱はあなただけです。
社長は主力商品の契約を1つ決めればボーナスを出すと言ってきました。
さらに、意中の同期入社の事務方さんがお願いしますと言っています。
それでも頑張れないのであれば、考えた方が良いですがそれ以外であれば頑張れないのは普通です。
だって、あなたは新入社員なのです。そもそも誰も期待をしていません。
誰からも期待をされていないのに頑張れるって、なかなかのナルシストでないと出来ないのではないでしょうか。
仕事を覚え、引き出しが多くなってくると必ずあなたが頑張らないといけない状況が訪れます。
その時に最大に力を発揮出来るように、爪を磨いておけば良いのです。
頑張る暇があったら、今の目標とする先輩を見つけ、その先輩がどういう思考をし、どういう行動をとっているかをつぶさに観察しておきましょう。
それが将来のあなたの武器になります。
最後に
漠然と仕事を辞めたいと思うなら、もう少し整理して考えて下さい。
人間関係や余りの待遇の悪さがあるなら、逃げではないならさっさと辞めて輝く未来へ向かいましょう。
どんな仕事であれ一朝一夕とはいきません。
未来を作り上げるのは自分自身です。あなたがポジティブなら未来は明るい事でしょう。
ささやかでも参考になれば幸いです。