新入社員は環境の変化がとても大きな時期だと言えるでしょう。
学生から社会人、お金を払う側からお金をもらう側への変化が大きくない訳がありません。
一番大きな変化はまさにそこで、学生はお金を払って学ぶ階層から労働を提供して収入を得る階層への変化です。
さて、そこで何事も最初からうまくいくはずはありません。
仕事とは何か?そして仕事の進め方と優先順位にコツはあるのか?について考えてみましょう。
新入社員が仕事ができないのは当たり前!
おさえておきたい最大の前提はコレです。
新入社員は仕事が出来ません。
これは誰もが知っている事実です。
社長も取締役も部長も課長もお客さまも、全ての人が知っているのですが何故か、新入社員の本人だけが見落とします。
新入社員の皆さん、悩んでいませんか?
「ひょっとして、自分って仕事が出来ない人間なのではないか?」
もし悩んでいるなら、その答えはこうです。
「当たり前じゃん。新入社員だもん。戦力として数えられないよ(^_^)」
これが現実なのです。
つまり「新入社員のあなたが仕事が出来ない事で悩む」その事自体が本質からずれていて、悩むから一生仕事が出来ない人予備軍になってしまうのです。
「仕事が出来ない」よって「悩んでみるが仕事は出来るようになる筈はない」
「悩んでみるが仕事は出来るようになる筈はない」よって「なんとなく会社に行きづらくと思う」
「なんとなく会社に行きづらくと思う」よって「行っても誰とも打解けられず、早く帰りたいと思う」
「行っても誰とも打解けられず、早く帰りたいと思う」よって「家でネット三昧の生活をする」
「家でネット三昧の生活をする」よって「本心は全て2ちゃんねるで、口は栄養摂取のみの機能を残し退化する」
「本心は全て2ちゃんねるで、口は栄養摂取のみの機能を残し退化する」よって
はい、ネットでしか辛辣な言葉を使えない社会馬鹿の出来上がりです。
それよりも、新入社員は仕事が出来ない事を肯定して考えてみましょう。
「今は仕事が出来ない」よって「出来る事を精一杯頑張る」
「出来る事を精一杯頑張る」よって「仕事を覚えると同時に仲間から認められる」
「仕事を覚えると同時に仲間から認められる」よって「仕事を任せられるようになる」
「仕事を任せられるようになる」よって「仕事が面白く、次々とこなし社長賞をもらう」
「仕事が面白く、次々とこなし社長賞をもらう」よって「社内での有名人となり、広報のコラムを担当する事に」
「社内での有名人となり、広報のコラムを担当する事に」よって「ビジネス書『出来る事を精一杯』が本屋大賞に」
「ビジネス書『出来る事を精一杯』が本屋大賞に」よって「実写映画主演の俳優さんと結婚、幸せな人生を送る」
となる事は安易に想像できるところです。
冗談は置いておいて、あなたは今、自分が何処の上に立っているか分かりますか?
もし、前段なら悩む必要はないのです。
正確には、悩んだところで良い結果が出る可能性は低いのです。
仕事が出来ない事を肯定して進んでいきましょう。
以前書いた新入社員なのに仕事を辞めたい つらい、頑張れないと思っている人へも参照してもらいたいのですが、仕事は人生です。
元気な間は続けないと生活がままなりません。
最初で大変だと思ってしまうと、この世に生を受けて乳児、幼児、児童、生徒、学生と20年以上社会に出るための準備をしてきたのに、これから続く労働は50年くらい続くのです。
しんどくなるでしょ…
前向きに、ポジティブに行きましょう。
新入社員の仕事の進め方とは?
仕事は作業と仕事に分けましょうという話しは新入社員は仕事がない?見つけ方や上司に好印象なもらい方を紹介にあるので読んで下さい。
ここでは、『仕事』について考えていきます。
さて、仕事の定義とは報酬として金銭や対価を得られる労働だと思います。
あなたが働く会社の業種やあなたの職種で大きく考え方が変わると思いますが、大切なのはその考え方です。
それを学ぶために先輩をよく観察しましょう。
必要があれば先輩達に質問をして下さい。
あなたが学ぶべき部分は考え方です。
例えば、公共性が高い業種か否かでも考え方の差は大きく出ます。
公共性が高いと公平性、公益性という考え方が加わってきます。
ですが、公共性が低いと公平性や公益性は減ってきます。
簡単なイメージで言うと、電力会社とかであれば料金は一律、大口とか一軒のみかの差はありませんが、家電メーカーとかであれば、富裕層商品と普及型との差別化は機能や価格に差が出てくる事は当然で、大口には安く売っても台数が多いなら良しとされるでしょう。
つまり、あなたの会社の考え方を先輩から学ぶべきなのです。
いろんなケースに直面する事でしょう。
その時の先輩の判断、場合によっては会社の判断、その判断の基となる考え方を理解しましょう。
前述しましたが、あなたが大口のお客さまと接触しました。お客さまは大口なので割引を希望されています。
この場合、公共性が高いなら料金は決まっているので割引という考え方自体が会社には存在していないでしょう。
でも、家電販売店なら… 数量の確定と希望金額、ライバル店との差額を調べるでしょう。
もしかすると、関連商品を更に割引して提示しろと指示が出るかもしれません。
同じ事案でも対応はこういった差が出るのです。
この考え方が身に付いていないと言葉でのコミュニケーションはとれますが、『仕事』の話しにすらなりません。
ここが新入社員の皆さんには分かりづらい所かもしれません。
『仕事』と『作業』は違うので作業をするためのコミュニケーションはとれても、『仕事』はその一歩先にあるのです。
そして会社が求めているのは『仕事』の成果をより効率よく、より高い生産性で行う人材なのです。
と、考えると考え方の重要性が理解できると思います。
雷のエネルギーを活用できないかと『考え方』を変えたから発電するというエネルギーが生まれたのです。
肉声をそのまま残せないかと『考え方』を変えたから、そういったマーケットが誕生したのです。
あなたの会社の作業を身につけ、考え方を身につける。
それが新入社員時代の仕事の進め方だと、私は思います。
たまに、どちらも身に付いていないのに昇進してしまった人がいますが、可哀想で見ていられない時があります。
言う事は的外れ、部下に出す指示も的外れ、会議では吊し上げにあいますがそれも、捉え方が甘いから方向転換も出来ない。
言葉が共通なら意識まで共有できるかと言うと、そんなわけはないのです。
相手の言っている意味を理解する事と、共感し共鳴しなければ『仕事』はうまくいきません。
個人の考え方と会社での考え方は別だとしっかり認識しましょう。
新入社員ならではの仕事の優先順位とは?
優先順位はもうお分かりだと思いますが…
① 作業を身につけましょう
② 先輩や会社の『考え方』を身につけましょう
③ 両方身に付いて、やっと『仕事』が出来るのです
④ 『仕事』に対する会社の優先順位に従いましょう。
この四点しかありません。
単純です、だから50年も続けられるのです。
今はまだその一歩ですから、しっかりと身につけましょう。
最後に
時間は平等です。
結果は努力しようがサボろうが、時間が来ると必ず出るものです。
結果に対して後悔しないように、一生懸命やっていきましょう。
ささやかでも参考になれば幸いです。